今回の記事では、私のこれまでの経験談をひたすら綴っていこうと思います。
私はこれまで、自分の好きなように生きてきました。海外で住んだり、好きな音楽を勉強したり・・。
でも一つだけ大きなミスをしてしまったことにより、10年間も心にモヤモヤを抱えていました。
それは「自分に素直にならなかった」という点です。
こんなにシンプルなことで、私は自分で自分を苦しめてきました。
この記事では、自分に素直にならなかったことでどのような苦しみがあったのかなど経験を書いていきます。
同じような状況で苦しんでいる人は少ないかもしれませんが、私の経験が誰かの悩みを解決するヒントになれば幸いです。
自分の気持ちに素直になることが幸せへの近道
自分に素直にならなければ、人生苦しいだけです。当たり前じゃんと思われるかもしれませんが、私は約10年ほど、それができていませんでした。
自分の「やりたい」に従わなければ苦しいし、しんどいと思うのは普通ですよね。だって自分の要求に自分が答えてないから。

裏を返せば、自分の気持ちに素直に従うことこそがいわゆる”幸せ”への近道です。
自分の理想が叶うまでには多少の時間はかかるものだし、多少は必死になってやり遂げる根気も必要です。
それでも、ベースにあるのは「心から好き」という気持ち。それがなければ、努力や必死さはただの苦しみで終わってしまいます。
しかし「心から好き」と思っていたものでも、時間が経ったら別のものが好きになったり、「好きだと思ってやってみたけどやっぱりちょっと違うかった」など変化がともなる場合ももちろんあります。
そこで軽く方向転換できたら良いのですが、私の場合は頑固になってしまって特に興味のないものでも「いや私はこれが好きだったはずなんだ!」としがみついていました。
普段から自分の心と対話して、好きなもののアップデートがあるかどうかを自分で確認していくことが大切です。
もう少し詳しく、私の素直になれなかった過去についてご紹介します。
自分に素直になれなかった私の過去
思い返せば、私が19歳の頃から自分に素直になれてなかったなと思います。
とはいえこれまでの選択肢に後悔があるわけではないし、冒頭でも伝えた通り私は自分の好きなように生きてきました。
しかし「もしもっと素直だったら、この10年間心はもう少し軽くなっていたんじゃないか」と思わざるを得ません。
自分が興味のあることを無視してしまった20代
私は高校で音楽科へ進学し、毎日練習に励んでいました。その時にやっていたのはクラシック。
しかし8歳くらいの時からジャズが気になっていたため、高校卒業後は県外のジャズが学べる学校に入学しました。
ジャズが気になっていたといっても、母親の当時使っていたガラケーで『クレオパトラの夢』という曲の着メロ(!)を聴いて、リズムがかっこいいなと思っただけで、本格的な演奏はあまり聴いたことがありませんでした。

私の住んでいたところは田舎で、ジャズのCDが売っているお店は当時あまりありませんでした。
そんな感じで、ジャズのことをあまり知らないままジャズへ転向。
ジャズの授業は楽しんでいましたが、そんな中でも心にあったのは「クラシック久しぶりにやりたいな」という気持ち。
正直ジャズは何となく憧れていたものの、実際にやってみると難しくて「楽しい」とまではいかなかったんです。
反対に、その学校では当時『展覧会の絵』を分析するクラスも受けていたのですがそれがまた面白くて、夢中になって授業を受けていたのも記憶に残っています。
その時同級生や事務の人にその旨を伝えると
「今はクラシックをやりたいフェーズなのかもね」
「もうジャズよりクラシックの方が好きなんじゃない?」
という言葉が返ってきました。
今の私なら、「そうなのかも!」と再びクラシックを勉強し始めると思うのですが、当時の私は「いや、そんなことないはず!!ずっとやりたかったのはジャズなんだし、私はこれが好きなはずなんだ」と半ばムキになってそのまま学校でジャズを学び続けました。
イマイチ夢中になれなかった留学時代
そんな気持ちのままジャズを学び、学校在学中からライブ活動を始めることに。
卒業後も関西でジャズのライブを頻繁に行なっていました。
それから数年たち、オランダの音楽院のジャズコースへ入学。
最初の頃はオランダの地でライブやセッションに行ったりしていましたが、コロナ禍になってライブも行かなくなって、一時帰国。
その半年後にオランダへ戻ったときは、ライブには通い始めたもののセッションには行かなくなってしまいました。
他の同級生は、コロナが落ち着いてきてセッションへ再び行き始めたみたいですが、私は正直、その気力はありませんでした。
本当に好きなら「ようやく!」といった気持ちでセッションへ向かうところだと思います。



しかし私はテストやアンサンブルの授業で周りに呼びかけてリハーサルや本番をこなすだけでストレスフル。笑
今思えば、性格は内向的でジャズも正直まだ「大好き!」というレベルで好きではなかったため、リーダーとなって演奏したりセッションに行ったりするのがかなり精神的に負担がかかってたんだと思います。



「留学したらジャズがもっと好きになるかも」と希望を持ちながら渡欧しました。
「じゃあなぜ無理して行ったのか」と言われそうですが、その心理は次の章でご紹介します。
なぜ自分を偽ってしまうのか?その心理とは
まず私は、自分のことを「ジャズが好きなんだ」と思い込んでいました。
いや、それは間違っていません。しかし演奏することは好きでも、「ジャズの理論を勉強して即興で演奏する」という行為に対しては興味を失っていたんだと思います。
当時はある程度アドリブ(即興)ができていたので、その「ある程度」で演奏して楽しむ。
でも、興味は失いつつあるから「もっと向上するぞ!」という意気込みはほぼ消えていたのでしょう。



留学までしたのに、もったいないと思われるかもしれませんが、ほんとそうですよね。
しかし留学したからこそ自分の本気度がどれくらいなのか確認できたのも事実。
さらに、トロンボーンやジャズは私の当時の人生半分以上を占めていたもの。
「辞めたらもったいないし、自分の代名詞が消える気がする」そんな自分への勝手な縛りの元に、音楽院を卒業しました。
自分を大切にすることで人生が好転した話
オランダの音楽院を卒業した後はノルウェーでアマチュアの金管バンドに入り、主席トロンボーン奏者として様々な大会やコンサートで演奏しました。
金管バンドは私のルーツなのもあり、毎回ワクワクしながらリハーサルや本番に臨んでました。
ジャズ奏者としての活動は、ビッグバンドなど大編成で演奏するお仕事をしていました。



自分がリーダーとして引っ張る小さな編成より、一員として演奏だけに集中できる大きな編成の方が私の性格に合っているため、終始心地よく過ごせました。
同じ「音楽を演奏する」といっても、自分に合うジャンルを選んだり心地いい環境に囲まれたりすると、心が晴れるような感じかがします。
このように、自分に合った環境を選ぶだけで毎日がウキウキしたし、仕事も心地よく取り掛かれることに気づきました。
「やりたい」と思った時がタイミング
これまでを振り返ってみると、「やりたい」と思った時がそれを始めるのに一番適したタイミングなんだなと思います。
ジャズをやりたくて仕方なかった中学の頃は自分でCDや音楽の雑誌を購入してどうやってアドリブができるようになるのか毎日夢中でした。
でも、周りにはジャズを教えてくれる人はいなかったし、独学でやろうとしても何をどのようにすればいいのか全くわからず、結局断念してしまいました。



今ならオンラインで音楽のレッスンも気軽に受けられますが、当時は無かったんです。
もしあの「やりたい」と思った時にもう少し視野を広げて本格的に勉強していれば、ジャズの吸収度も違ったんじゃないかと思います。
やりたいと思っても何からすればいいのかやり方がわかっていないとその気持ちは無駄になってしまいます。
結果的にはオランダまで行ってジャズを勉強しましたが、過去に「やりたい」と思った時にもっと深く取り組めていたのなら、違う未来があったのでは、と後悔しています。
積極的にサティを弾いていた高校時代
高校生の時はトロンボーンの傍ら、フランスの作曲家サティにどハマりしていました。
副科のピアノレッスンでは、課題の曲とは他に自分が勝手に選んだサティの曲を見てもらったりなどして、積極的に好きなものをトライしていました。
今思うと、そうやって好きなことに熱中していたあの頃は毎日が良い意味で充実していたし、楽しかったです。
あの時は誰から言われることもなく、「やりたい」と思った時に自分から行動を起こしていました。
その時は高校生で、音楽のレッスンも身近にあったため自分のやりたいといった気持ちをどのように行動へ変換させていけば良いのかは中学の時に比べると少しだけ分かっているつもりでした。
「いつかやろう」では充実感や楽しさは得られないままだったでしょう。



中学の時ジャズをやらなかったあの時のように。
やりたいことに集中している現在
現在は自分に素直になって、好きなことばかりに囲まれて暮らしています。
最近は前から興味のあったフルートをやっていますが、練習が楽しいです。



やるからには極めたいのでレッスンも受けていますが、好きなことだからこそフルートの上達速度が早い気がしています。
何か変化を起こした時に怖いのが、周囲の反応ですよね。
でも私が知り合いなど何人かにトロンボーンからフルートへ転向したことを伝えたとき、意外と否定的な意見は返ってきませんでした。
自分が思っているほど、他人は自分に興味はないのです。
暇な人は噂話はするかもしれませんが、噂されたところで自分の人生に何の影響もないことがわかりました。
だから、何かを変えた時・大胆な方向転換をした時は周囲の反応は気にする必要はありません。
自分の自尊心とかプライドなどは周囲の噂で揺るぐ程度のものではないはずです。
経験は消えない。方向転換してもそれは全部あなたの一部になる。
転職したり、部活を辞めたり、それまで勉強していた分野を変更したりしても、それは今のあなたを作っていることには変わりありません。


方向転換をしたとしても、あなた自身の経験値がゼロになるわけではない。つまり方向転換をしても、他の分野で培った経験や知識はすべてあなたの一部になるのです。
たしかに、方向転換した先の分野の知識は全くのゼロかもしれませんが
ベースにはあなたがこれまでに吸収してきた経験があるため真っ白の状態からのスタートというわけにはならないはずです。
「今までやってきたものを手放すのは勿体無い」とためらうことが場面もあるかもしれませんが、手放したところであなたの経験値がゼロになるわけではないので安心して自分に素直になり、方向転換してみましょう。



それでも怖くて手放せなかったのが私です。自分に素直になれず、”勿体無い”マインドで好きなものへの方向転換がなかったせいで10年ほどモヤモヤ期を過ごしました。
これを読んでくれている方にはそんな思いをしてほしくありません。
是非怖がらずに、自分に素直になって好きなものをどんどんやってほしいなと思います。
いつからでもいい、やりたいことがあればすぐにでもやったほうが幸福になれる
- 「今更始めても遅いんじゃないか」
- 「周囲からの反応が怖い」
- 「これまでやってきたことを手放すなんて勿体無い」
他に興味のあることがあるのに、こんなふうな思いを抱えているせいでなかなか行動に移せない方に言います。
自分の気持ちに素直になることがモヤモヤを晴らす近道です。
「やりたいことがあるけど、なかなかできない」という気持ちは結構ストレスですよね。
それを晴らすのは、自分に正直になって、行動するのが一番です。
年齢や環境を気にしてしまう気持ちもわかりますが、時間は前へ進むばかり。
放置すればするほど、年齢は上がる一方だし環境も変わらないままです。



これからの人生で今日が一番若い日。方向転換するなら「やりたい」と思った時から少しずつ行動を起こすことをオススメします。
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これからのあなたの人生で、少しでもモヤモヤが晴れることを祈ってます!